春日部大凧マラソンの続き2010


春日部大凧マラソンの続き

帰りの電車のことである。
混雑のため座れず、ドア付近で立っていた。
会場でもらったペットボトルは、ちびちび飲んでほぼ空になっていた。
そのうち、冷や汗が流れ出し、視覚にキラキラとスタートレックでよく見る宇宙人の出現のようなものが見え始めた。
そして目の前が真っ暗になり、これはマズイと思ったら暗転して、気付いたら床で寝ていて天井を見上げていた。
知らない人たちが心配そうに窺っていた。
「日射病だ」「熱中症だ」「暑かったからなぁ」という声が聞こえてきた。
周りの人たちに起こされ、椅子に座らされ、隣の人は「水飲め」と自分のペットボトルを提供してくれた。
その人たちには大変感謝している。
この時の私の目には視覚障害のため何も見えていなかったが・・・
電車の中では、周りの視線が気になったのと、目がおかしくなっていて、頭痛がしていたため、目を瞑ってじっとしていた。

電車が終点に着いて、ふらふらしながら改札口に向かったのだが、私の目にはおかしなものが見えていた。
この世界すべてが16色に減色された光景だった。
まるでフォトショップで作業しているような配色の世界だった。
信じられなかった。
自分はもうダメなのかも、今後一生、視覚障害になってしまうかも、などと考えつつ見つけたベンチに座り込んだ。

ベンチで目を瞑ってしばらく休むと、256色ぐらいの視覚になったので、電車を乗り換え、帰路に就いた。
今回は本当にヤバかった。

今は、視覚は総天然色に戻ったが、まだ頭痛と眼痛がしている。
40過ぎたのだから、もう無理はしないと誓いつつ、明日はどこへ出かけようなどと考えているヤツだった。

春日部大凧マラソン 2010


春日部大凧マラソンに行ってきた、今年で3回目の挑戦。
年々タイムを上げてきているので、今年はさらに記録挑戦、と挑んだのだが・・・

あまりの暑さにペースが上がらず、というより周りの人たちも同じようなペースで、流れに任せてゴールしてみたら、過去最悪の記録となってしまった。
とはいうものの、荒川マラソン中止で腐っていたので、正月の谷川ハーフ以来だったので、楽しんできた。

マラソン大会ではいろんなものに出会える。
背中に書かれた四字熟語、「唯我独尊」「不撓不屈」
それぞれの思いを背中にしょって、「完走すっぺ」「おさきにどうぞ」「戦」「I’M NOT A VIRGIN」「TOKYOマラソン」

子供が叫んだ、「あっ、すいかだ」
しかし丸い緑の物体は見当たらなかったが、大きなビンに「酢いか」とかかれた串刺しの赤い物体は見つけた。

応援「がんばれー」
ランナー「がんばるー」

応援「ほら、あと14キロだー、もうすぐもうすぐ」
ランナー「まだ3分の1じゃない」

自分の名前の書かれた成績表をもらって、帰宅につくのだが、この後・・・

つづく